綿の苗

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五月六日に水につけ始めた綿の種は、1つだけ生き残り…生き始めかな?こんな姿になっています。
環境の変化を嫌う綿。水耕栽培で芽出しだけして鉢に植えようと思っていたのに。

他のことにかまけていました。
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ダメ元で鉢に植える?
無理を承知で、このまま水耕栽培する?







【先生のハナシ】

彼は9◯歳で柔道3段で、球技も得意で、俳人の雅号をお持ちで、と多彩な方です。教職を生業とされていたため、私たちは先生とお呼びしています。

最初は、付き添って歩く私たちに足をかけ、私たちを転ばせてみたり、いきなり後ろから首を絞めてきたり、羽交い締めにしたり、蹴り飛ばしたり、膝を顔に入れてきたり、腕をひねり上げてきたり、かなり、ホントーーにかなり痣やら引っかき傷やら、捻挫やらさせられたものですが、近頃は落ち着いて来ました。

先日真夜中に突然、「あのね、紙と鉛筆を頼みます」と仰いました。

「先生、起きるんですか」

「起きますよ」

ごろごろ、ぽこぽこ、えいやっ、それ、それ、ふんっ! ヨタヨタヨタっ。

「はい、先生、紙と鉛筆です」

「うん」

かきかき、かきかき、かきかき。

(私は他の仕事をしながら時々椅子に座った先生の様子を確認)

「お茶をください」

「はい、どうぞ」

「丸いのが欲しいですね」

「先生、丸いのは全部食べてしまいました。朝になったら買って来ます」

「ああ、そうかね、食べてしまったか。いやね、あの丸いのはとてもいい。うん、とてもうまかったので、またお願いします」

かきかき、かきかき。

先生はその日朝まで書物をされていました。朝、夜勤が終わってから先生のメモ書きを見ると。

◯◯の うなじの白×▽◯ れんあい◯◇

先生の俳人の雅号(←これはヒミツ)

と書いてありました。記号の部分は読みとれず。

ふふふっ。「うなじ」と「れんあい」。

私は近頃この先生が大好きです。一人称を「私」という男性がそもそも好きだし。もう一人とっても好きなおばあちゃんがいるのだけど、彼女はとても調子が悪いのです。好きな方はいつも早くに儚くなくなっちゃう。泣

疫病神? …もしかして。


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Commented by kimagure-dog at 2017-06-09 09:28
おはようございます
綿、芽が出て良かったですね。
これからも頑張って、大きくなぁれ~
私も数年前、種を蒔きましたが、ダメでした。残念!

凄い先生ですね。
初め大変だったようですが、スタッフさんの温かい接し方で、落ち着かれたのでしょうね。
歳を重ねても、きれいな言葉使い、良いですね。
どなたの事を詠まれたのかな~
白いうなじの綺麗な方はエイコさん?
Commented by pinochiko at 2017-06-09 10:38
素敵な先生。こういうものの言い方をする世代は消えつつあるかもしれませんね。
小津安二郎監督の映画に出てくる役者さんのしゃべりも、今ではまったく耳にしませんもんね。
うなじ、れんあい。色っぽいなぁ。何を考えていたのでしょうねぇ。
Commented by Haru at 2017-06-09 10:42 x
綿の苗の緑がとても綺麗!育ちますように…。エイコさんの写す苗の写真ってどれも生命力と美しさが伝わってきます。
それから、夜勤お疲れ様です。エイコさんの優しい眼差しを感じます。ほっこりしてしまいます。
Commented by butanekoex at 2017-06-09 11:50
水耕栽培でここまで育つなんて♪
すごい健康的に育っているように見えます。
私だったら ダメ元で鉢に植えるでしょうけれど、
希望としては、是非このまま育てて水耕栽培でどうなるのかを見てみたい気がします。
先生のハナシ、なんだかじーんってきました。
先生は今、どんな世界で生きているのかなぁ。
先生の好きな丸いの、好きなだけ食べてもらいたいです。
Commented by macoleon at 2017-06-09 12:28
先日父の、50~60年前の友人との手紙が出てきました。
まるで小説を読んでるようで、びっくりしました。
今の人(自分を含めて)にはあんな文章は書けないでしょう。。
美しい文章、美しい日本語っていいなって最近感じています。
Commented by tarohanaazuki at 2017-06-09 14:43
可愛い先生♪
先生はどんな恋愛をしたんだろうね?

憎まれっ子ナントカで、良い人、可愛い人から先に儚くなっちゃうんだねえ。
じゃ、私は大丈夫だ!(笑)
Commented by chocottie at 2017-06-09 16:06
> めぐままさん、こんにちは。あっちやこっちに沢山コメントを寄せてくださりありがとうございます。
綿は…どうかなあ。ちょっとどうなっていくのか。(笑)
そうですねえ、割と話し方というものは、認知症の症状に犯される事なく、残っている人が多いのかな?と思います。
この先生の他にも、すごく言葉遣いの美しいおばあちゃんがいました、『他界されてます)
白いうなじが綺麗な人?その日のナースはそんなタイプでしたね。残念ですがわたしは色が白くありません。健康的な色です。(笑)
Commented by chocottie at 2017-06-09 16:11
> butanekoさん、こんにちは。水耕栽培の溶液が良いので上手く育っているのかな。
このままにするには、容器の問題もあるからやっぱり庭に出すのが良いのでしょうねえ。
先生の話、じーんとする?ふふふ。先生の好きな丸いのは、なごやん。愛知県民ならみんな知ってるなごやんです。私も大好き。
先生の世界かあ。先生の世界…
Commented by chocottie at 2017-06-09 16:13
> macoleonさん、コメントをありがとうございます。
話を聞くだけでも興味深そうだと伝わりますね。美しい日本語、いいですね。変わりゆく言語としての日本語も好きだし、若い子たちの言葉も面白いなとは思うけど。
Commented by chocottie at 2017-06-09 16:17
> ばあばさん、コメントをありがとうございます。
先生の恋愛かあ。おそらく、少し強引でかっこよかったな違いない。今でもこうと思ったら聞かないし、強引に話を進めていくところあるから。
ベッドに横になる時の転がり方が、とっても柔道の受け身のようでうまいの!
いつも、さすが先生!今の受け身の型は百点満点です!と拍手をしてしまいます。
憎まれっ子はなんとかかあ。ふふふ。ばあばさんがどうであれ、長生きをしてくださるのは嬉しいです。
Commented by chocottie at 2017-06-09 16:33
> pinochikoさん、返信がズレてしまいました。面目無い。
そうですねえ、こんな物言い、素敵ですよね。独特の世界観があって好きです。
うなじ、れんあい。ふふふっ。何でしょうね。先生は明け方に眠くなっちゃって、このあと大きな口を開いて寝てましたよ。百年の恋も、瞬時に終わるような顔して。(笑)
Commented by chocottie at 2017-06-09 16:35
> Haruさん、すみません、コメント返信がズレてしまいました。
苗はそれ自体に力がありますね。種から苗にという過程が一番好きです。
ほっこりしていただけました?ほっこり話や笑い話、いっぱいありますよ。ふふふ。
Commented by れんと at 2017-06-10 09:13 x
「うなじ」とは、妙に内容が気になります^^
「白い」のは髪留めで、「れんあい」しているのか/のだろうとか、なのかな。その方の雰囲気(それほど長くない黒髪をポニーテール?)が想像できます。

僕は滅多に「私」とは言わないですねえ。「俺」は全くないですが(どうしてか、子どもの頃に、厳しい祖母に禁止されたので)。
Commented by chocottie at 2017-06-10 10:06
> れんとさん
男性からのご意見は信憑性がありますね。
長い髪を綺麗に結い上げている白衣の看護師が、いましたけどね。彼女は小柄で色白ですし、だいいち先生にとても優しい。
そういった画像情報から思い浮かんだのかもしれませんね。
Commented by れんと at 2017-06-10 10:17 x
おお、白いうなじでしたか。きっとその方ですよ!
Commented by chocottie at 2017-06-10 11:07
> れんとさん
そうですね、きっと。刺激があるのは良いことですね。^_^
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by chocottie | 2017-06-09 08:32 | ガーデニング覚書 | Comments(16)